虎の威を借る狐たち

学歴や会社の知名度、そういうものに固執する弱い僕達

仕組みの中で頑張ることの意味-その1

 

今日は、僕の思考がここ半年でどう変わったかについてまとめたいと思います。

というのも最近、周囲から「なんか前はもっとエネルギッシュだったけど、最近元気ないよね?どうして?」とい言われることが多くなったからです。

就活の疲れがまだ尾を引いているの?とか、キャラ変したの?と周りからは推測されているようです。

 

でも、その推測はどれも、あまりしっくりと感じません。

確かに、きっかけは就活だったかもしれません。でも、僕の様子が変わったとしたら、それは就活の疲れによるものではなく、これまでの自分とこれからの自分について、真剣に考え続けたからだと思います。

 

それを伝えたくて、思考を整理しようと思います。

 

修士1年の夏から僕は、就職活動を始めました。

 

やりたいことってなんだろう、ということがまず始めに浮かんで、

そんなものはないから、とりあえず高給取りになろうと思いました。

趣味もないから、激務だってへいちゃらだし。

そうすると、どうやらコンサルタントって職業があって、

そこにいくと知名度も高いし高級とりだし、

他の一般企業よりも裁量権があってかっこよさそうだ、

ここにしよう。

 

こうして僕はコンサルタントを第一志望にしました。

 

自分の中身は見ないようにしていました。

本当は僕は、コンサルタントがやるような仕事にはおよそ向いていませんでした。

データを見るのもいじるのもあまり好きではないし、

何よりあれこれ人にいうよりは、まずは自分でやってみたいタイプだったのです。

コンサルタントに進んだ先輩にも、「君はプレーヤー気質だと思う」と言われたのを覚えています。でもその時僕は、馬鹿にされていると感じました。

 

コンサルタントという最高に知的でクールな仕事に従事して、その他のあくせく試行錯誤している事業会社なんて下に見ているくせに。どうせ僕が馬鹿そうだからそういうのだろう」

 

おわかりのように、事業会社を馬鹿にしているのは本当は僕の方でした。

 

馬鹿にすることで、自分は他の人間とは違う、かしこい人間なんだと思い込もうとしていました。

 

僕は、自分はかしこくて出来るやつだというふうを装いながら、

実は全く逆の自己評価をもっていました。

本当の僕は、容量が悪くて、機転も回らなくて、柔軟性もない。

そんな僕が、コンサルタントとしてやっていけるはずがない。

心の声は常に僕にそう訴えていました。

でも、高級そうな仕事、人からうらやまれたい気持ちばかりが先行していた僕は、

必死に自分という型を「コンサルタント」という枠に当てはめようとしました。

 

「大丈夫、本当は向いているはずだ、この仕事に興味がある」

 

時はすでに修士2年の春、

いまさら他の業界を見るなど、考えられもしませんでした。

わからないから、一つの業種にすがりついていました。

 

この顛末は、すでにブログで書いた通りです。

 

最後の最後でやっと僕は、「やりたいこと」を基準にして、

自分でモノ・サービスを作る側に回ろう、と思ったのです。

 

それが、今の内定先を選んだ理由です。

給料も高くありませんが、「知っている」「まともそうな」会社の中ではいちばん興味がありました。