就職活動を振り返って
皆さんこんにちは。
就職活動を終えられた方も、これからの方もいらっしゃると思います。
2018年卒、理系大学院生の真山太郎と申します。
僕は院1年生の夏から、コンサルのインターン等に参加して就職活動を行ってきました。そう考えると、ほぼ1年弱の就職活動になりますね。
さて、そろそろみなさん「就職活動が終わった」という報告を、SNS等でちらほら目にする機会があると思います。そうなると、気になるのはやはり「就職先」ですよね。
ちなみに僕の就職先は、およそ就活エリートと称されるような外資系でも、コンサルでも、商社でも広告代理店でもありません。専門分野の方でないとあまり耳にしないような、マイナーなところに就職しました。
ですので、このブログは「必勝!!!難関企業からの内定を勝ち取る」といったハウツー記事をご提供できません。そういった内容を期待する方は他所にいってくださいね。
じゃあなにを提供するの?といった声が聞こえてきます。結論から言うと、「就職活動の失敗談」ということになると思います。
おいおい、負け犬の未練たらたらの記事なんて読みたくないよ、と思ったあなた。安心してください、「面接でああいっておけばよかった」「もっとOB訪問すればよかった」とか後悔以外の何の生産性もない振り返りをするつもりはありません。
僕がここでいう「失敗」とは、ひとえに「働くとはなにか」ということについて履き違えていたことです。就職活動をするにあたって一番大事なこの部分が分からないままに闇雲に進んだために、結果として自分を見失ってしまったんだと思います。
会社=脚長おじさんではない
皆さんは希望する会社に対してどういった志望理由を持っていますか?
イケイケの就活雑誌を見ると、「世界にインパクトのある仕事を」だとか、「多くの人々の暮らしを支えたい」とかありますよね。面接の場でも非常によく聞く言葉です。
でも、そうした志望理由はどれも作られた「建て前」ですよね。
本気でそんなこと考えて就職活動をしている人なんて、ごくごく一握りでしょう。
多くの人は以下のようなことを考えて会社を選んでいます。
- 高い年収をもらえること
- 有名企業でみんなからちやほやしてもらえること
- 福利厚生がよく生活に不自由しないこと
- ホワイトで趣味に費やせる程度の時間があること
- 成長させてもらえる環境があること
こんな所でしょうか。
ちなみに、これらの項目を見ると、どれも「会社から与えられるもの」にフォーカスしています。「自分がどうしたいか」よりもまず、「どこが一番自分に良い待遇をもたらしてくれるか」を考えているんです。
どうでしょう。こうして書いてみると実に会社に多くを求めすぎていることが分かりますね。忘れてはいけないのは、会社はあなたの脚長おじさんではありません。
ざくっといってしまうと、あなたは会社の道具なのです。
こういった当たり前のことをつい忘れてしまうと、面接では阿呆みたいなアピールをしてしまうので気をつけましょう。(ああ自分の痛い面接を思い出してしまいました…)
内定を貰うと、その段階であなたと会社の間で契約が結ばれたことになります。
この時、収入=あなたのレンタル料となります。
ちなみに多くの学生は大したスキルも能力もない中で就職していきます。ですから、最近良く聞くのが「ポテンシャル採用」なんて言葉ですね。君のこれからの潜在能力に期待して会社はお金を出すわけです。
将来に保証はない。約束された成功なんてない。
こういうと勘違いする人も多そうですね。
「俺は良い企業に入ったから、凄まじいポテンシャルを秘めている…!」
「私は知名度の低い会社に入ったから、周囲より劣っているんだ…」
正直な話、会社だって、ごく一部のマジモンの就活エリート(留学生、帰国子女、発明家、アメフト部の主将含む)以外は、測定器でも使わない限りは、就活生のポテンシャルを正確に図ることは出来ません。だから多くの人は「有能そう」という印象で取られます。
「有能そう」とは、もっと分解すると以下のような要素から構成されています。
- 受け答えがはきはきとしている
- その場の機転が効く
- 清潔そうな外見
- 人に好印象を与える顔立ち
- マナーが出来ている
- 高学歴
- スポーツをずっとやってきた
- なにかの賞を受賞している
- きgどjしゅごfjhぎおs
- …
あ〜死にたい。
すごいですよね。でもこの項目をほぼ満たしている人って結構いるんですよ。
皆さんはどうですか?ちなみに僕は全然満たしてません。
これらが出来ている人は、世にいう一流企業に就職していきます。
そして、上手く対応できない者たちが、就活ノイローゼになったり、自己嫌悪に陥って命を立ってしまったりする訳です。
彼らの多くは一流企業に入ることで、最高の幸せをゲットして、バラ色の人生を歩むきっかけを得られると信じてはばからないのです。
彼らの考えは以下のようです。
- どんな企業に入っても、おそらく人間関係や仕事で悩むだろう
- だったら、お給料のよい会社で働く方がよい
- 最初の会社が有名であれば、転職にも有利だろう
- つまり、一流企業に就職した方が良い!
こういう思考回路でかつ、それに見合うだけのスキルを持っている人間は、何の問題も無く就職活動を成功させて意気揚々と社会人になっていきます。
で、怖いのはこういう思考回路を持ちつつも、見合うだけのスキルを持っていない人間です。彼らは、自分が「最良」とするルートに固執し、そうでないルートの人を無意識に下に見ています。だからいざ、自分のルートが横道にそれると、それまで下に見ていた人と同じになってしまうという恐怖から、どんどん気持ちを病んでいきます。
見方が凝り固まっているんですよね。
そういう人に僕は声を大にして言いたいと思います。
良い会社に入ったとして、君の幸せは全く保証されていない。
それと同じように、
希望する会社に入れなかったとして、君の失敗もまた全く保証されていない。
良い会社に入って自尊心を得られたとしても、そんなものは一時です。
仕事に追われる毎日は、良い会社に入ったという満足感を徐々に薄めていきます。そして、風の噂で大変そうな他の人の話を聞くことで、自分は全然ましだ、と安心する訳です。
全然まし。
わかりますか?これ。
人と比較して自分の幸せを計っているんですよ。人と比べないと幸せが湧かないんですよ。つまり、こう思う人の多くは、現状に不満を感じています。 そんでもって、そんな人は世の中くさるほどいます。
あなたが成功者だと羨んで仕方ないあの人、その人も、いろんな不満を抱えて生きてるんですよ。それで、その不満を、人と比較することで解消しようとしているんです。
自分の中の満足は、自分の中にしか無い
人から羨ましがられたい、尊敬されたい、褒められたいという思いは、
強すぎるとおかしなプライドと偏った見方を人に与えます。
成果が出る内はまだ良いのですが、どんどん上のレベルへと上がっていくと、
自分の力では通用しなくなっていく領域が必ず存在します。
人生、その我慢比べに負けていくのが、遅いか早いかということだけなんでしょう。
就職活動で挫折した人は、その我慢比べの限界が今まさにこの場所だったんです。
誰しもがぶつかる壁に、今ぶつかっただけなんです。
じゃあもう諦めて希望なく生きるしかないの?
僕は、壁にぶつかるということは、今は良いことのように感じています。
人は、周囲に期待されたり、認められている間は自分を変えることにひどく抵抗があります。だから、上手くいっている時ほど、自分を変えづらくあるんです。
でも、一度そのレールから外れると、人は自分に期待をしなくなります。
あれほど褒められたい、認められたいという気持ちで欲しがっていた人の評価を、欲しくなくなります。
そうすると何が起きるかと言うと、
自分の気持ち、自分の評価に素直になれます。
挫折というのは、自分の人生が本当に望む方向に進むための、軌道修正という風に考えてみて下さい。修正が早ければ早いほど、自分の望む未来により早く近づけます。
最後に、仕事を撰ぶ、生き方を撰ぶ上で大切にしてほしいこと
人には好き嫌い、得手不得手があります。
世間が良いとされる潮流に乗れるような人は、ごく一部です。
メインの流れに乗れなかったと落ち込み、流れの側で佇むくらいなら、
全然違う流れに乗ってみて下さい。
たくさん色々なことに挑戦しながら、
自分が戦っていけるような領域を見つければいいと思います。
どうが、周りの評価に流されず、自分の気持に正直になって生きて欲しいです。
不安で仕方が無い時に、支えてくれるのは「心から感じる好きなこと=自分の気持ち」です。
将来、一緒に笑って今を振り返ることの出来る、大人になりたいですね。